『妊娠初期の“葉酸”は何故大切なの?』
妊娠初期、または子供をと望んでいる場合に「葉酸」という栄養素が必要とされています。
この「葉酸」はビタミンの一種ですが、妊婦さんには疲労回復や食欲増進の効果があり、貧血などの予防になります。
けれど一番大切なのは「葉酸」がお腹の赤ちゃんの成長にとても深く関わっていることです!
妊娠初期では「人間の成長」の中でもっとも細胞分裂が盛んな時期と言うことができます。
平均すると、受胎してから2〜4週間ぐらいまでが細胞分裂が一番活発に行われる時期です。
このように細胞分裂が活発な時期(胎児期)に葉酸が不足すると、退治に、無脳症や神経管閉鎖障害による病気が起こる可能性が高くなるとされています。
「無脳症」という病気は、体はきちんと成長しているのに対して、頭部がほとんど形成されない状態です。中枢神経系疾患という生きていくために必要な動きを司る「中枢」に障害があるという先天性の病気で、大脳も脳幹も欠損したままで、死産する場合もあります。
部分的に大脳と大脳皮質が形成されていれば脳波も観測できる場合もあります。
どちらとも母体の中では生きていられるのですが、出産時に死産となる場合が多く、また無事に生まれることができたとしても、赤ちゃんは1〜2週間という短い時間で亡くなる場合がほとんどで、長くは生きていられないという、非常に哀しい病気です。
「神経管閉鎖障害」は脳や脊髄などの中枢神経系となる元(神経管)の部分に先天的な異常が起きることです。
神経管の下の部分に閉鎖障害が起きた場合には「二分脊椎」と呼ばれ、脊椎の骨が脊髄の神経組織をカバーするように覆っていないので、神経組織が障害されて、脳からの指令・伝達が届かず、下半身の運動障害や膀胱・直腸機能障害が起きるとされています。神経管の上部で閉鎖障害が起きた場合に「無脳症」となります。
妊娠初期に葉酸をきちんと摂っておくと、葉酸不足のためで胎児を苦しませて哀しい結果を回避することができるのです。
勿論、すべての神経系統や他の先天性の疾患が「葉酸」だけに関係しているわけではありません。
それでも、やっぱり大切な赤ちゃんには元気で生まれて欲しいのが当たり前です。
だったら「葉酸」という栄養素に神経系統の疾患の回避の作用があると解ったら、きちんと葉酸を摂取していこう! と思う人が多いのではないでしょうか。
厚生労働省でも、妊娠予定のある女性は食事に加えて、栄養補助食品として1日400μg以上1,000μg以下の葉酸を摂取するように心がけるよう勧告しています。
また、諸外国では小麦粉などに「葉酸」を配合して販売するよう義務付ける動きもあります。
日本では、まだそこまでのアクションはありませんが、葉酸を配合したサプリメントや食材などの情報はインターネットでもすぐに手に入ります。
お医者さんと相談しながら、栄養が偏らないように上手に「葉酸」を取り入れて、元気な赤ちゃんを産めるように準備をしていきましょう。